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【半導体とは】簡単に解説〜半導体不足とその理由〜

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ばんちゃです!チマです!

 

皆さんは半導体ってご存知ですか?最近のニュースでも世界的な半導体不足と言われてますよね。

 

じゃあ半導体ってなに?って調べてみてもよくわからない専門用語や小難しい内容で説明してあり、理解出来る人は少ないと思います。

 

今日は半導体の働きや投資等に役立つ知識を、出来るだけ専門用語を使わずに解説していきたいと思います。

 

以下の様な人におすすめの記事です!

  • 半導体の最低限の知識が欲しい人
  • 投資等に役立つ知識が欲しい人

 

 

 

 

半導体とは

ある条件下で電気が流れる物質のこと

 

電気伝導性の良い金属などの導体と電気抵抗率の大きい絶縁体の中間的な抵抗率をもつ物質を言う。

*出典Wikipediaより

 

いきなりなんなんだと思いますよね。

要は電気が流れるものと流れないものの中間。読んで字のごとく導体ってことです。

 

結局、電気は流れるの?流れないの?

 

ある条件下で電気が流れるようになる物質と理解していいと思います。

例えば

 

  • 温度が高くなると流れる
  • 一定の方向のみ流れる

 

などです。

 

主な働きとして、スイッチング素子として使用されています。

スイッチングとは、皆さんが部屋の電気を点ける際に操作するスイッチと同じ働きです。

 

物理的にON/OFFする訳ではなく、半導体の特性を利用して電気的にスイッチを動作させます。

 

詳しい動きの説明は必要ないと思うので割愛しますが、スイッチング素子を使用することによってON/OFF動作を高速化出来ます。

 

詳しい話が気になる方は質問頂けたら解説します。

具体的な半導体使用例:エアコン

エアコンの温度調整の方法はご存知ですか?

 

昔のエアコンはモーターのONとOFFしか出来ませんでした。

 

動いている時は常に100%の出力で動いており、設定温度より冷えすぎてしまった場合は停止して、設定温度より暖かくなったらまた100%の力で部屋を冷やします。

 

しかし、極端な動作で温度を調整しようとすると、結果的に電力消費が大きくなってしまうのです。

 

現在のエアコンはインバータという装置を組み込んであり、モーターの回転数を制御しています。

 

モーターのON/OFF動作をスイッチング素子で高速化し、ONの時間とOFFの時間の割合を調整することで結果的にモーターの回転数を50%や80%の力にしています。

 

部屋を冷やすのに最適なモーターの回転数で制御出来る為、電力消費量が削減でき省エネになります。

 

インバータだけではありませんが、基本的にどの半導体素子もスイッチングを行っていると考えていいと思います。

 

なぜ半導体が不足するか

ではなぜ半導体が不足するのか。もちろん、話題の工場火災とか色々あるんですが、結論から言いますと

 

急な増産に対応できない仕組み

 

です。

  • 自動車
  • 新幹線
  • 家電製品

生活に欠かせない部品なんだから不足する前にいっぱい作っておけばいいんじゃないの?

 

と思われるかも知れません。

 

実際は半導体業界の景気には波があり、市場の景気が良くなる1.2年前が特に忙しくなります。内部部品なのである意味当たり前ですね。

 

下記のグラフをご覧ください 

 

 

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データは一般社団法人日本自動車販売協会様から引用

 

これはT社の新車販売数のグラフです。

販売数が増えていませんよね。

 

この状態の時、半導体業界では自動車向け製品を作る設備に投資は行わないので、生産能力は増やしませんし、製品の生産数も露骨に落とします。

 

半導体製品の製造にはコストが掛かりますし、作っても売れるかわからないものを作る余裕はどこもないのだと思います。

 

その上、コロナ禍で余計に生産を抑えていたのに、いきなり半導体が必要だと言われても対応出来ないのです。

 

急な増産に対応出来ない理由として

 

  • 半導体製品の生産には時間が掛かる
  • 生産設備・部品のシェアは一部のメーカーが握っており供給量に限界がある
  • 半導体業界は棚残を多く持たず作り溜めを行わないので、受注生産に近い形になっている

 

があります。

 

半導体製造に必要な設備・部品・薬液・高純度ガスなどにはいくつもの特許や特別な技術が使用されています。

 

供給が足りないからどこかで同じ品質のものを購入しろと言われても無理な訳ですね。

 

また、自動車業界の生産方式として、JIT(ジャスト・イン・タイム)というものがあります。

 

これは『必要なものを、必要な時に、必要な分だけ』生産する方式で、要は『無駄に製品を作らず、在庫は持たない』考え方です。

 

これらの生産方式は半導体業界でも行われていますが、在庫を持たないので急な注文には対応出来ません。

 

設備投資を行っていない/在庫を持たない生産方式の為急な注文に対応出来ていない

 

という半導体業界の弱い部分がもろに表に出てしまった形になります。

とにもかくにも想定外に弱いってことですね。

 

個人的には自動車業界の急な増産要請に振り回されている印象を持っていますけどね。

 

とはいえ、今はどこの半導体メーカーもフル生産を行っていると思いますし、EVや5Gによって需要が高まっていく為、各メーカーで生産ラインを増強していくものと思われます。

 

半導体業界の投資情報

現在の半導体関連株は今までにない水準まで価格を上げていますが、5G推進というプラス材料があります。

 

中長期的に見れば今後も更なる成長を遂げるのではと考えていますが、5Gのプラス材料も既に株価に反映されている可能性もある為、強く投資を勧められる状況では無いと個人的には考えています。

 

もし、投資を行うのであれば、半導体の根幹技術や半導体製造に必須な材料製造に強い会社を選ぶ方がいいと思います。

 

半導体関連株を何社かご紹介しておきます。

*注意:ご紹介する株の購入をおすすめしている訳ではありません。こんな会社があるんだなぁくらいに受け止めておいて頂けると助かります。

 

8035 東京エレクトロン

半導体製造装置で世界3位の売上を誇っています。東京エレクトロン製の装置は世界中の生産ラインで使用されており、日本の半導体関連株といえば東京エレクトロンが筆頭になるでしょう。

 

6723 ルネサスエレクトロニクス

最新の半導体生産ラインを保有しており、車載用の半導体部品で世界トップクラスのシェアを獲得しています。

 

火災の件で色々大変そうではありますが、今後の対応を注視しています。

 

4063 信越化学工業

半導体製品の大元であるシリコンウエハの世界首位。日本や台湾で更なる設備投資を実施しており、プラス材料には事欠きません。

 

6857 アドバンテスト

半導体製造で使用する検査装置で世界的な大手。2020/9月の株価から2倍になっています。

 

ここからは米国ETFです。

 

SMH ヴァンエック・ベクトル・半導体ETF

MVIS米国上場半導体25インデックスに連動するETFです。

 

2020/3月に100ドル付近まで下がりましたが現在250ドルまで上がっています。最高値更新中です。

 

SOXL direxion デイリー 半導体株 ブル3倍 ETF

半導体株の成長に対して3倍の値動きをするETFです。こちらは2020/3月で3.5ドルまで下がりましたが、現在は40ドルです。テンバガーです☀️

 

レバレッジETFですので、上昇相場に強いですが下落する時はとことん下がります。

大きく下落した場合に仕込むくらいで、コツコツ積み立てる中長期投資には向かないと思います。

 

以上

 

まとめ

最後まで読んでいただいてありがとうございました。半導体とは何か、上手く伝えられたかどうか、正直あまり手応えはありませんが、

 

最先端技術に半導体は必須で今後も成長が見込める分野というのが僕の伝えたかったことになります。

 

難しい言葉や仕組みは説明を省いてますので、何か気になる点があれば聞いてください。

 

わからないことはわからないと言いますので笑

 

以下まとめです。

 

半導体とは何か

  • 一定の条件で電気が流れる物質
  • 主にスイッチング素子等に使用する
  • 省エネに貢献

 

なぜ半導体が不足しているのか

  • 半導体製品の製造には時間が掛かる
  • 半導体部品や材料は特殊で代替品の入手が難しい
  • JIT生産方式の為、急な増産や想定外に弱い

 

半導体業界の投資情報

    • 5Gが推進され今後も成長する可能性がある
    • 現在多くの銘柄で最高値を更新
    • 価格が高騰している為、強く投資を勧められる状況ではないと思います
    • とはいえ、今が最高値なのかは誰にもわかりません。もっと上がるかも?

 

 

僕は今後の成長を見込んでSMHを少しずつ積み立て購入していく方針です

 

最後に投資はくれぐれも自己責任でお願いします。

ではまた!